削らない虫歯治療

歯科医院で、歯医者さんが虫歯を削るときの痛みが、どうしても苦手だという方もいると思います。そんな人のために、ほとんど無痛でできる虫歯治療である、カリソルブ治療というものがあります。

これは、虫歯の部分に特殊な薬を塗って、虫歯の部分だけを溶かして虫歯をとりのぞいてから、詰め物をする治療法です。この薬剤は、1987年にスウェーデンで開発され、すでにスウェーデンでは一般的な方法として普及しています。日本でも、2007年に認可され、取り入れる歯科医院も増えてきました。

この薬剤は、正常な歯の部分には作用しないため、他の正常な歯に影響を与えず、痛みも少ないため、患者さんへの負担が少なくて済みます。

ですが、デメリットもあります。まず、保険診療がつかえないことです。薬剤を塗って取り除く作業を繰り返さなくては行けないため、一回にかかる治療時間も長くなってしまいます。また、歯は表面をエナメル質がおおっており、その下に象牙質がありますが、この薬剤が溶かすことができるのは、象牙質にできた虫歯のみです。それから、虫歯はその進行具合によって、C1からC4までの4段階に分類されますが、カリソルブ治療ができるのはC1とC2の虫歯に限られます。進行し過ぎた虫歯には使えないということです。

どうしても痛みが苦手なかたや、歯医者が苦手なお子さんなどがいる場合は、カリソルブ治療をおこなっている歯科医院で相談してみるとよいでしょう。